金刈杉太(かねかりすぎた)の苦悩~借金生活の悲哀
当ブログの管理人、“借金生活リセット倶楽部”のレディックです。
本日から「借金生活リセット倶楽部」をスタートします。
よろしくお願い致します。
「返しても返しても、借金が減らない。」
「一日でも早く借金生活から脱出したい。」
「苦しいけれど恥ずかしくて相談なんかできやしない・・・。」
・・・当ブログはそのような悩みを抱えていらっしゃる方へ「借金まみれの生活から脱却し、人生をリセットする解決策」について管理人の体験を踏まえて発信していくブログです。
なぜか、借金の怖さについて広く一般に知られているのに、一向に債務超過で苦しむ人は減らないようです。
でもキッカケは些細なことから始まるように思います。
まず、記念すべき第1回ということで、物語風に書いてみましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
〇月△日 6:30
大手電機メーカー勤務の金刈杉太(かねかりすぎた)48歳が朝食のコーヒーを飲んでいると、新聞の朝刊を取りに行っていた、妻 舞(まい)が取り忘れていた郵便物を一緒に持ってきた。
住宅販売やゴルフ会員勧誘のDMの中に混じって、クレジットカード会社からの郵便物が数通入っていた。
一瞬ドキッとしたが、妻に気取られないように、素知らぬ顔でDMをゴミ箱に捨てる杉太。そして、クレジットカード会社からの郵便物をさりげない様子でビジネスバッグの中に隠すように仕舞いこむのだった。
・・・そう、この郵便物。実はクレジットカード会社からのローン支払い遅延に関する督促状だったのだ。
大手電機メーカー勤務で営業部長の職に就く杉太はサラリーマンの同世代の平均年収をかなり超えていたものの、目下最大の悩みとはカードローン支払が限界にきてしまっていることだった・・・。
杉太の家族は妻 舞、高校3年生の長男 隼(しゅん)、中学3年生の長女 秋穂の4人家族。平均的な家族構成である。
一家は郊外とはいえ都心への通勤に便利なこの街で、大型5LDKの一戸建てに住んでいる。彼の年齢で見れば、際立って裕福なわけでもないが、学生時代の友人たちの中でもかなり高いレベルの生活を送っていると言えるだろう。
会社ではやり手の営業部長で通っている、杉太だが、毎日のように同僚や部下を誘って酒を嗜む毎日である。もともと面倒見が良い、部下からも慕われるていることや、やや見栄っ張りな性格もあって、支払いについては気前よくおごることも多い杉太であるが、日々の飲み代も馬鹿にならない。
そんな杉太の家庭では来春には長男 隼の大学受験、長女 秋穂の高校受験が重なっていた。杉太自体はそれほどでもなかったが、妻 舞はかなり教育熱心。本人たちの希望もあるが、ブランド志向のやや強い舞は二人に対して名門私立校への入学を目指してハッパを掛ける毎日であった。
そして、もうすぐ迎える夏休み。受験勉強まっただ中の時期であるが、ウィークデーの塾に加え、夏休みには夏期講習や模擬テストなど、月額10万円を超える出費となる。
今日も舞から塾の夏期講習の費用を求められていた。家族の手前、涼しい顔をしてはいるものの、内心は金策について必死に考えている杉太であった。
塾や予備校の費用は相応以上のものとなっているが、出費はこれにとどまらない。これに加えて妻 舞の趣味である、カルチャースクールやジムに通ってのフィットネス、夫婦共通のゴルフなど、浪費というには、やや及ばなくもないが、家計を圧迫していることは想像に難くない。
まして一戸建ての自宅となれば毎月の住宅ローンも重くのしかかる。
来週には他のローン会社の引き落としがやってくる・・・。いつも通り、家を出て会社に向かう杉太だが、心なしか足取りが重いのは無理からぬものでもあった。
〇月△日 11:00
杉太はいつも通り、やり手の部長らしく仕事をテキパキとこなしていた。仕事が一段落ついて、コーヒーを飲みながら杉太は回想していた。
最初はちょっとした資金不足だったのだ。
たまたま休日ゴルフの費用と妻への誕生日プレゼント、部下の昇進祝いに少し豪華な宴席を設けてやった費用の引き落としが重なったときだった。
彼のクレジットカードは年収相応にグレードの高いカードでカードローン枠も相当の金額だった。
少しだけ補てんのつもりでカードローンを使用した杉太だったが、いつしかローン使用が当たり前となり、限度枠まで来てしまった。
次は提携銀行のカードローン、そして営業協力で作った別のクレジットカード・・・。
今では合計するといくら借りているのかも不明となった。
「いったい債務残高は全部でどのくらいなんだろう?今の俺に返済は可能なんだろうか・・・?」
〇月△日 18:00
取引先から帰社した杉太はてきぱきと仕事を片付けていく。
休憩をとるため、離席した杉太は今朝方、地元の駅で配布していたポケットティッシュを持って、ビルの外に出ていた。
ポケットティッシュの裏には「ご利用は計画的に ア○イ○ル」と書いてある。
そう、有名な消費者金融の広告である。
ビルの脇で何やらスマホで話し込む杉太。どうやら話は終わったようである。
定時を迎え、早帰り日の今日は部下も仕事を切り上げて、帰り支度に忙しい。
「部長、これから何人かで呑みに行くんですけど、ご一緒されませんか?」
いつもなら二つ返事で応諾する杉太だったが、この日は珍しく断って、エレベーターへ急ぐのだった。
彼はどこへ急ぐのだろうか?
そう、金策のため、新たなサラ金へ融資申し込みに向かうのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
・・・少々長くなりましたが、中年サラリーマンで債務超過となってしまう多くの場合は、こんな経緯なのかもしれませんね。
さて、金刈杉太はどうやって債務生活から脱却を図れるんでしょうか。
彼が向かうべき場所はサラ金ではなく、司法書士事務所や弁護士事務所でしょう。
往々にして多いのは安易な借金が膨れてしまうと、周囲に相談できないことのようです。
友人や会社の同僚、上司などは金策以外では頼りになっても、ことお金の場合は手助けできないことが多いし、そもそも「恥ずかしくて相談できない」のです。
さて、債務整理のお話としてキッカケについて長々と小説風に書いてみました。
(共感される方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんね)
では、また。