借金生活からの脱出!“債務整理”ってご存知ですか?
こんにちは!
借金生活リセット倶楽部のレディックです。
本日は、借金生活からの脱出!基本中の基本「債務整理」について簡単に説明していきましょう。
いったい「債務整理」とは何でしょうか?
1.債務整理の定義
債務整理(さいむせいり)とは、文字通り「債務(借金)」を「整理」することです。
「債務」とはWikipedia によれば、「ある者が他の者に対して一定の行為をすること又はしないこと(不作為)を内容とする義務」のことですが、一般的には借金のことを指す言葉です。
「借金」に置き換えて考えてみれば、多数の方が思い浮かべるのは「住宅ローン」でしょう。またはマイカー購入時の「自動車ローン」をイメージされた方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、借金は銀行ローン、カードローン、キャッシング、消費者金融・・・等だけではありません。実はリボ払い*1購入の高額商品・ローンを組んで買った自動車や家電製品等の残債*2も含まれます。
消費者金融やクレジットカードを使って、キャッシングや買物利用、銀行のカードローンを使ってお金を借りたなどは全て債務(借金)に含まれます。
次に「整理」ですが、元来は「乱れた状態にあるものを整えて、きちんとすること」の意味ですが、ここでは、支払いが難しくなってしまった債務(借金)の支払いを、司法書士や弁護士が支払い可能な状態に変える(あるいは支払い不可能な場合には破産する)ことを指します。
2.債務整理の種類
債務整理には①任意整理、②個人再生、③自己破産などがあります。
この順番(任意整理→個人再生→自己破産)は債務整理を選択する際のデメリットの小さな順番(任意整理よりも個人再生の方が、また個人再生より自己破産の方が、という意味)でもありますので、債務整理をご検討される場合は、この順番で方法を決定していくように検討されると良いでしょう。
(1)任意整理
任意整理とは、裁判所が介在せずに、債務者あるいは債務者の代理人である弁護士や司法書士が直接、債権者である各金融業者と交渉して、「将来利息」や「延滞損害金(=滞納してしまった場合の損害金)などを免除してもらい、かつ分割(通常は残債を36回(=3年)あるいは60回(=5年))で支払うようにしてもらう手続きのことです。
任意整理を選択すると、今後の金利がなくなり,借金の総額と毎月の返済額を減額でき,一部の借金だけ選んで整理することが可能です。場合によっては過払い金が発生し既に支払ったお金が手元に戻ることもあります。
ただし、債務者が直接金融業者と交渉しても、素人が行うにはハードルが高い点がありますので、弁護士あるいは司法書士に依頼するのが良いでしょう。
(2)個人再生
個人再生は裁判所に介在してもらい、全ての債務のうち、一部を免除してもらい、残りの債務を3年間*3かけて分割で支払う手続きのことです。
この手続きによって債務を大幅に減額でき、おおよそ5分の1から10分の1まで減額されます。(住宅ローンは除かれます)
個人再生も裁判所を通じて行う手続きですから、厳格さも要求されるわけで、その点で債務者本人が行うことは困難であり、基本的に弁護士に依頼する必要があります。
(3)自己破産
自己破産に対して、その実態を知らずに何となくイメージで嫌悪感を持たれている方が多くいると思いますが,決してそのようなものではありません。一度、借金超過でつまづいてしまった人生をリセットして明るく前向きに生きていただくために国が作った制度です。
自己破産は裁判所を介して、全ての債務を免責(=支払い義務を免除してもらうこと)してもらう手続きです。要は言葉は悪いですが借金を「チャラ」にしてもらう手続きとなります。
なお、債務整理の中で借金をゼロにできる方法は自己破産のみとなります。
自己破産を行ったとしても、戸籍に残ったり,会社(就職)に影響があるわけではありませんし、家族が保証人でない限り、家族にも影響が出るわけではありません。
ただし、個人再生と同様に全ての債権者を平等に扱わなくてはいけませんので、注意が必要です。
また、全ての債務がなくなる反面、逆に保有している財産も清算しなければいけません。(今後の収入は生活費に充てることができます)
・・・以上が「債務整理」の説明となります。今回はオープニングですので簡単な説明にとどまりますが、これから各整理方法について詳しく説明していきます。
乞うご期待!
次回は「債務整理の法的根拠」について書いていきます。
では、また。